Windowsサーバー製品では、ローカルグループポリシーエディターで以下設定項目 [リモート デスクトップ サービス ユーザーに対してリモート デスクトップ サービス セッションを 1つに制限する] を無効に変更することで同一アカウントによるマルチセッション接続が可能ですが、リモート接続先のWindowsクライアント製品に対しローカルグループポリシーを変更してもWindows10のデフォルト機能では同一アカウントでマルチセッション接続することはできません。
ローカルグループポリシー設定
※Windows Server製品(Windows Server 2012 /R2・Windows Server 2016・Windows Server 2019など)では可能
[コンピューターの構成]
-[管理用テンプレート]
- [Windows コンポーネント]
- [リモート デスクトップ サービス]
- [リモート デスクトップ セッション ホスト]
- [接続]
- [リモート デスクトップ サービス ユーザーに対してリモート デスクトップ サービス セッションを 1つに制限する]
今回の検証では、リモート接続先のWindows 10端末上で、ローカルグループポリシーエディター [リモート デスクトップ サービス ユーザーに対してリモート デスクトップ サービス セッションを 1つに制限する] を無効に設定変更後、別端末からリモートデスクトップ接続した結果、「別の接続がリモートコンピューターに対して行われたため、切断されました。」が出力され同一アカウントでWindows 10 Proの端末にリモートデスクトップによるマルチセッション接続ができないことを確認しました。これは、Windowsクライアント製品の仕様によるものでありWindows 10のデフォルト機能では実現できません。