VMware vSphere Hypervisor(VMware ESXi、以降 ESXi)はVMware社が無償で配布しているハイパーバイザー型の仮想環境です。機能としては1つの物理マシン上に複数台のWindows・Linux・Mac OSといった対応OSの仮想マシンを作成・動作させることができます。ESXiに仮想マシンを作成するには対応OSのISOファイルを事前にダウンロードしESXiのデータストアにISOファイルをアップロード後、読み込ませることで仮想マシンの作成が行えます。
以降、ESXi 7.0にWindows Server 2022をインストールする一連の手順を解説します。
目次
1.Windows Server 2022 ISOファイルダウンロード
ブラウザを起動し、 Microsoft公式 ISOファイルダウンロードページに画面遷移しISOファイルをダウンロードします。※ダウンロードサイトのURL・画面は都度変更されます。
マイクロソフト公式ISOダウンロードサイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/download-windows-server-2022
Windows Server 2022 ISOファイルがダウンロードされたことを確認します。
※評価版 Windows Server 2022 日本語版のISOイメージファイルサイズは約5.3GBありました。
2.VMware ESXi:データストア ISOファイル アップロード
手順 1:
データストアにISOファイルをアップロードするには、操作端末からESXiの管理コンソールにブラウザで接続する必要があるためESXi Serverの管理URLを確認します。
手順 2:
ESXi Serverの管理URLを使用しているブラウザのアドレス欄に入力 -> 「詳細設定」を選択します。
手順 3:
“ESXi ServerのIP”にアクセスする(安全ではありません)を選択します。
手順 4:
ユーザー名・パスワードを入力 -> 「ログイン」を選択します。
手順 5:
「ストレージ」 -> 「データストアブラウザ」を選択します。
手順 6:
「アップロード」を選択します。
手順 7:
Windows Server 2022のISOファイルを選択します。
手順 8:
アップロードは少し時間が掛かります。ISOファイルのアップロード完了後、「閉じる」を選択します。
3.VMware ESXi:Windows Server 2022 仮想マシン作成・ISOファイルマウント
手順 1:
「仮想マシン」-> 「仮想マシンの作成/登録」を選択します。
手順 2:
「新規仮想マシンの作成」->「次へ」を選択します。
手順 3:
名前とゲストOSの選択で、以下の設定値を入力します。
・名前:任意の名前
・ゲストOSファミリ:Windows
・ゲストOSのバージョン:Microsoft Windows Server 2019(64ビット)
手順 4:
「次へ」を選択します。
手順 5:
設定のカスタマイズ画面でCD/DVDドライブ項目から「データストアISOファイル」を選択します。
手順 6:
データストア ブラウザ画面でWindows Server 2022のISOファイルを選択します。
手順 7:
メディア項目にISOファイルがマウントされたことを確認し「次へ」を選択します。
手順 8:
設定の確認画面で「完了」を選択します。
4.VMware ESXi:Windows Server 2022 インストール
手順 1:
作成した仮想マシン選択し右クリック -> 「コンソール」 -> 「リモートコンソールを起動」を選択します。
手順 2:
「VMware Playerを開く」を選択します。
手順 3:
仮想マシンを起動するため「:パワーオン」を選択します。
手順 4:
「 Press any key to boot from CD or DVD… 」画面が出力されたら画面内で「Enterキー」を実行します。
手順 5:
Windowsセットアップ画面で「次へ」を選択します。
手順 6:
「今すぐインストール」を選択します。
手順 7:
デスクトップエクスペリエンス選択します。 ※本記事では、Windows従来のグラフィカルな操作をするため(デスクトップエクスペリエンス)を選択します。
手順 8:
「同意します」を有効化 –>「次へ」を選択します。
手順 9:
新規インストールのため「カスタム:Microsoft Server オペレーティングシステムのみをインストールする」を選択します。
手順 10:
「次へ」を選択します。
手順 11:
インストールが開始されます。 インストール処理が終わるまで少し待ちます。
インストール処理完了後、サーバーが自動で再起動します。
手順 12:
「 パスワードを入力 」–>「完了」を選択します。
※以下、条件でなければ「煩雑さの要件を満たしていません。」が表示され新しいパスワード入力を求められます。(煩雑さの要件を満たすパスワードの例:Passw@rd1、p@ssw0rdなど)
5.VMware ESXi:Windows Server 2022 ログイン
手順 1:
「Player」–>「 Ctrl + Alt + Deleteの送信 」を選択します。
手順 2:
前手順で設定したパスワードを入力し、Enterキーを実行します。
手順 3:
Windows Server 2022にログイン完了です。